昨日は、腸閉塞の箇所をある程度特定するためにCTを撮ることになっていた。そしてその結果を先生から伝えてもらう。カンファレンス室に歩くのもお姫はつらそうに歩く。体を縦にするとお腹がすぐに張ってくるのだ。CTの結果、最低3箇所は狭窄部位のあることが分かった。「最低」というのがついているのが困る。
それに加えて、2週間前のCTには写っていなかった「さばの血合い」のような薄暗いものが脂肪と臓器(肝臓?)の間に見えていた。かなり大きい。先生は付け加えた。
「この2週間で腹水がかなり出てきている。500mlくらいはありそうだ。FP療法もあまり効果がなかったらしい。」
おとさんはこのことに愕然とした。思わず「うわっ」と小さく声を上げてしまった。たった2週間で素人目にも分かるくらいに悪くなってしまうのか。
今後については、鼻からチューブか、手術でチューブか、このまま維持かという3択になった。しかし、鼻からチューブはお姫が断固拒否した。「あんなのもう一回するんなら、死んだほうがいい!」と。手術でチューブをいれて腸の減圧をするといっても、大きくお腹を切るわけではないから、本当に膨れている箇所をうまく狙えるかという保障がないらしい。これは、お腹を切ってもチューブの場所がうまい場所でなければ、お腹がほとんどへこまないことを意味する。このまま維持といっても、今のままではお姫も苦しい。
どれを選んでもQOLは著しく低下する可能性が高い。
お姫はなんとか前向きに考えようと、先生に質問を浴びせる。が、どれも先生の答えはネガティブなものだった。これはつらい。おとさんもフォローができない。二人でがっかりして病室に戻る。
お姫が今の夢の話をした。「新しいお家で家族4人で焼肉パーティするの。男ども3人がお肉を奪い合ってるんだよね。それを”これっ!”って言ってとめるんだ!」
これを聞いておとさんは思わず泣きそうになった。なぜって、こんなの、元気なら何の苦もなく普通にできることじゃないか!それを夢として語らなければならないなんて理不尽だよ。。。。
お姫はつぶやく。「あと5年。あと3年でもいい。。。1年でもなんとか生きたい。でも今のお姫には1年はすごく長く感じる。。。」
おとさんは体中の気力を総動員して、笑って励ました。「大丈夫だよ。。」って。
おとさんは家に帰っても眠れなかった。朝の5時頃まで眠れなかった。ずっと考えていた。残り時間がだいぶ短くなってきているのかもしれないのに、ずっと大丈夫と励ますことが果たして本当にいいのだろうか。ある程度来るべきものを受け入れて、それに向けた心の準備をしていくべきではないのか。。。
「お姫と今後、どうやって接していってやれば一番いいのだろう。。。。」
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